ただ家を売るのではなく「いい家を一緒に建てましょう」と心から思っているのが伝わって来ました。
畑村様ファミリー
家を建てようと思ったきっかけを教えてください。
奥さま:3年ほど前、よくある住宅展示場を回り始めたころには、まだ子どもはいなかったのですが、いずれ子どもが生まれて大きくなったときに、その子たちがいつでも帰ってこられる場所を用意してあげたいな、という気持ちが強かったんです。自分もそういうところで育ったので、ずっとそこにあって変わらない家は心のよりどころだと思っていましたから(笑)
福岡工務店のことをどのように知りましたか?
奥さま:私たちがまだ大手の展示場ばかりしか見ていなかったときに、知人で福岡工務店さんで建てることを検討しているという方がいたんです。それで初めて「地元の工務店さんという選択肢もあったのか!」と気がつきました(笑)
ご主人:「月刊 福岡工務店」という冊子も見せてもらって、そこから地元の工務店さんもいくつか見始めました。
他に比較検討をされた建築会社はありますか?
ご主人:大手を含めると10社以上は見たと思います。そのときはまだ子どももいなかったので、「今しか自由に動けないよね」と2人で話していて、週末ごとに展示場を回っていたんです。工場見学にも行きましたし、構造見学会や完成見学会にも行きました。長く住めるということが売りのハウスメーカーでは、実際に30年住まわれているオーナーさんのお宅を見せてもらうというツアーがあるんですが、それにも参加してきましたよ。
奥さま:築後30年たっても、きちんとメンテナンスしていれば家はこんなにしっかりしていてきれいにもつんだな、ということがわかりました。
ご主人:そのオーナーさんのお宅を見せてもらったことで、メンテナンスという視点も生まれて、長く住めるしっかりとした家を建てたいという気持ちが強まりましたね。
福岡工務店を選んで頂いた理由を教えてください。
ご主人:やっぱり性能ですね。ずっと大手を中心に見てきていましたので、高気密・高断熱といったところばかりが気になってしまっていたんですけど、福岡工務店さんを知って、「地元の工務店でもこれだけの技術があって、しかも外断熱工法で建てているところがあるんだな!」と驚いたんです。
奥さま:私が思ったのは、どこのメーカーさんもそういう性能を推しているけど、結局実際に建てるのは現場の人たちじゃないですか? 現場を下請けさんに丸投げしているような大手は信用できません。地元の工務店さんの方が、その点はしっかりしているんじゃないかなと思ったんです。
ご主人:それと、大手を見ていく中でパネル工法が嫌になってきたんですよね(笑)見れば見るほど『商品感』を強く感じるようになっていって。せっかく注文建築で自分の家を一から建ててもらうんだから、軸組で大工さんに建ててもらう方がいいかなと思うようになりました。福岡工務店さんは大工さんが専任っていうのもすごく大きいなと感じましたね。
奥さま:建て始めてから友達と話していて『自由設計』と言っていても、福岡工務店のような完全自由設計と、ある程度規格のある自由設計というものがあるのだと知りました。もし他社にお願いしていたら「え、これ自分で決められないの?」ってなったかも知れない。
ご主人:デザインの自由度が違うというのはある程度わかっていたんですけど、実際に他社で家を建てた友達と話していて、「パッケージがあって、選択していく」みたいな話を聞いたんです。
奥さま:元々広告に出ているような間取りだったら安いんだけど、そこから1つ部屋を増やすとか間取りを変えようとすると規格外になってすごく値段が上がったっていう話も聞きましたね。
ご主人:正直、最初に住宅展示場に行って話す時には、そこまで具体的な話は出てこないですよね。どこの会社も「自由ですよ」って言うし。
奥さま:そうそう。だから他社も本当に自由な設計なんだと思っていました。
ご主人:そう。「ぴったりの間取りにします」みたいに言うから、できると思うじゃないですか?(笑)実際には自由度に幅があると言うのは結構周りで建てた方は言っていましたね。
これまでの家で不満だったことはありますか?
奥さま:エアコンが効かなかったことです。特に暖房が効きませんでしたね。「暖房は意味がないものだ」と思っていたぐらいです(笑)
ご主人:私は、洗面台の場所が不満でした。脱衣所の前に洗面台があるので、誰かがお風呂に入っているときは洗面台が使えないんです。小さなことのようですが、あれは結構不便でしたね。あとは、マンションだと分譲でもどうしても上下階や隣の部屋のことを気にしなくてはいけませんよね。自分の家でありながら「借り物感」というか「共同生活感」があるわけです。そこはやっぱり不満な点でした。
家づくりの過程で悩みや不安はありましたか?
ご主人:建築前に不安だったのは間取り決めです。縦長でちょっと制約がある土地でしたので、なおさらでした。3Dのソフトを使って平面図から立体にして見せてくださるんですけど、一度図面に起こさなければそれはできないんですよね。ですから、自分の中で簡単にイメージするというわけにはいかず、そのあたりが難しかったです。一番不安だったのは、スキップフロアです。システム上、スキップフロアはその図に反映できないということだったので、仕上がりがどんなふうになるか心配でした。後の方になると、インテリアコーディネーターの尾田さんが展開図を描いてくれて、イメージが合って来ましたけどね。それまでは正直、少しイメージのズレがあったように思います。
奥さま:建築中は不安なことがあれば直接現場を見にきていましたので、すぐにで解決できてよかったです(笑)
ご主人:そうですね。現場に行けば、現場監督さんや大工さんの方から「この棚板はこれでいいですか?」とか確認してくださるので調整もできましたしね。そういう細かいことは指摘を受けないとなかなか気づかない部分ですので、私たちが頻繁に現場に通ったこともよかったし、面倒がらずに一つひとつ確認しながら擦り合わせてもらえたこともよかったと思います。
福岡工務店の対応で残念だったところを教えてください。
ご主人:建てた後の「メンテナンス計画表」みたいなものをつくって、最初にいただければもっとよかったと思います。例えば、何年後には外壁を塗装し直すことが推奨されていて、費用の目安はこのぐらいですよとか、そういうインフォメーションがあればありがたかったですね。
奥さま:私の実家はまだ築30年なんですけど、全然メンテをやってこなかったんですよ。築後30年たったら、メンテをやっている家とやっていない家とでは全然違うなというのを間近に見て感じていましたので、そこは結構気にしていました。
ご主人:「将来的にこれだけかかりますよ」というのを最初にざっくり示していただいていれば、長期的な予算を考える上でさらによかったということです。
奥さま:せっかく建てる家なので大切にしたいからですね。
福岡工務店の対応で良かったところを教えてください。
ご主人:現場監督は田之上さんがやってくれましたが、完璧でした。本当にこまめに確認や報告をしてくださいますし、それでいて謙虚というか(笑)ただ家を売るのではなくて、「いい家を一緒に建てましょう」と心から思っていらっしゃることがすごく感じられましたね。泊大工さんもすばらしくて、私は、この家は「泊さんに建ててもらった家」だと思っています(笑)泊さんがこの家を建ててくれていた姿は、私の心の中に一生残っていくでしょうね。
奥さま:「いい家をつくりたい」という思いが最初から最後まですごく伝わってきました。契約や建ててしまったら終わりという感じじゃないのも良いですよね。それから、他社で家を建てた友達に話を聞くと、地鎮祭のときぐらいしか行かなかったという人も多いみたいなんですけど、私たちは上棟式も餅まきもさせてもらって、家族のよい思い出になりました(笑)
ご主人:地元の工務店さんならではの人の温かみが感じられますよね。「家」はただの「物」じゃなくて、関わってくださった方々すべての人の「心」がこもったものなんだということを実感できています。別に大手を否定する訳ではないんですけどね。設計の朴さんは、縦長の土地の制約がある中で、僕たちが希望を伝えると「その想いを何としても実現させよう」としてくれているのがすごく伝わって来ました。何度も図面を描き直してくださって、申し訳なくもありましたが、本当にありがたかったです。
奥さま:一度も「できません」って言われませんでした。その場で答えが出なくても、次回に必ず解決のための提案をしてくれました。インテリアコーディネーターの尾田さんにも感謝しています。壁紙から床材からカーテンから照明から全部、尾田さんにうまくまとめていただきました。
ご主人:注文住宅の良い部分でもある選択の幅の広さから生じそうになるチグハグな部分を、尾田さんがひたすらトンボをかけてならして仕上げてくださったという感じです。図面まで描き起こしてもらったこともありましたし、「コーディネーターさんの仕事ってこんなに幅広いんだ!」と驚きましたよ。尾田さんがいたから今日を迎えられたと感じるくらいお世話になりましたね。
これから家づくりされる方にアドバイスをお願いします。
ご主人:注文建築での家づくりは、最初から細かいところまで100%決めてからのスタートではありません。工務店さんとの打ち合わせを重ねながら、だんだん家ができ上がっていきます。その途中でこちらも気が変わったり、考えがブレてきてしまうということがどうしてもあるんですよね。そのときに、夫婦で意見を固めておくことが大事だと思います。
奥さま:そうじゃないと、現場に来て「そんな感じ?」って揉めちゃうこともあるので(笑)それから、家づくりについてわからないこともたくさんあると思いますので、その都度質問して解消していった方が良いです。
ご主人:家が完成した後に「あそこはああしておけばよかったかな」と思う箇所も一つや二つは出てくると思うんですけど、夫婦でたくさん話をしておけば、「あれだけ話し合った結果なんだからもういいや」と思えるんじゃないかと思います。