「糟屋郡新宮町01」注文住宅現場リポート③【上棟式】
こんにちは。昨日3月10日(土)、福岡県糟屋郡新宮町にて上棟式が執り行われました。この日は、福岡市南区でも上棟式が行われていましたが、こちらも絶好の上棟日和。ご家族の笑顔があふれるお式となりました。早速、上棟式の様子をリポートさせていただきます。▼午前7時40分ごろ、大工職人が全て揃いました。ラフタークレーン車も到着し、準備万端です。
▼まもなくして施主ご一家が到着。これから四方のお清めを行います。
▼棟梁の西大工がお米を置いた後、お子さまたちがお塩を置きます。そのあと、ご主人にお神酒を撒いていただきました。
▼施主ご一家の益々のご繁栄と工事の安全を祈念して、全員で乾杯をします。。
▼午前8時すぎ、ついに上棟作業(建て方)が始まりました。まず、外側の柱から立てていきます。
▼今回の住宅は「平屋づくり」、2階建ての住宅よりも1階の床面積が広く取られています。
▼外側、内側と柱が立て終わったら、次に「梁」が掛けられていきます。
▼こんなにも立派な部材でも、大工職人数人で持ち上げてしまいます。
▼梁同士をはめ込むときは、「かけや」と呼ばれる工具を使って叩いていきます。
▼こちらでは、丸川大工が備え付けの金具のサイズを測っています…。
▼出てきたのは、ヒノキの木材。玄関ポーチの両サイドに建てられる柱で、化粧柱となっています。竣工後、木材が割れることがないように、あらかじめ「背割り」がされています。これから、金物に柱を取り付けるために木材を薄く削っていく作業がはじまります。
▼少しずつ、丸のこやノミを使って削っていきます。
▼約10分ほどで調整が完了しました。このように、現場では臨機応変に大工職人が動きます。
▼現場のリポートに戻ります。大工職人のチームワークで、どんどんと作業が進みます。
▼こちらでは、現場監督の田之上が「化粧柱」を保護する作業の最中。完成時、表に見える柱なので傷がつかないよう、細心の注意を払って作業します。
▼午前9時前、ここまで作業が進みました。ここからは、柱と梁の固定を行っていきます。
▼写真に写っているのは「羽子板ボルト」という金物です。まずは手で仮留めをしていきます。
▼1階部分では、「建て入れ直し」がスタート。柱に「下げ振り棒」を巻き付けて、一番下にある振り子が真下を指しているか確認していきます。
▼ほんの少しでもズレていたら、「屋起こし器」という工具を使って、傾きを修正していきます。建物の精度を高めるため、細やかな調整が繰り返されます。
▼しっかり真下を指しています。
▼正しい角度を保てるよう、木材を斜めに打ち込んで「仮筋交い」の工程が施されます。
▼しっかりと固定が出来たタイミングで、小屋裏や屋根を作る部材が運ばれてきました。
▼手前に見えているのが、本日使われる部材の一部です。建物もだいぶん形が見えるようになってきました。
▼同時進行で、隙間の生じやすい箇所や熱伝導が起こりやすいボルト部分へ「発泡ウレタン」の吹付けがはじまっていました。細かなチェックとフォローを重ね、住宅性能を高めていきます。
▼屋根の施工中の様子です。屋根を支える柱「小屋束」の上に、「母屋」が掛けられていきます。
▼「棟木」を載せる小屋束が設置されています。屋根にとって一番高い所に掛けられる部材は「棟木」と呼ばれ、その取り付けが完了したら無事に上棟となります。
▼午前10時50分ごろ、棟木の取り付けが完了しました。上棟、おめでとうございます。
▼ここからは、それぞれの部材を微調整して、調整が完了すると「雲筋交い」と「かすがい」という金物で部材同士を固定していきます。
▼写真中央に見えている金物が「かすがい」です。
▼かすがいは、材木と材木とをつなぎとめるために打ち込まれる金物です。両端が曲がっており、一見するとホッチキスの針のような見た目をしています。
▼1階同様、柱が垂直に立っているかどうか「建て入れ直し」が入ります。。
▼実際に使われている工具「水平器」を撮らせていただけました。コンパクトで持ちやすく、高所での作業もしやすいようになっています。
▼大工職人の足元に見える、太い斜めがけの柱は「登り梁」。室内の天井高を上げたり、開放的な空間を作りたいときに使用されます。
▼田之上の真剣な表情。怪我なく、スムーズな作業を進めるためには絶え間ない集中力も必要です…。
▼屋根の斜面を形作る「垂木」の設置がはじまりました。。
▼ここでも、隙間が生じやすい部分に発泡ウレタンを流し込む施工が入ります。
▼気密性能はこうした細部で大きく左右されますので、丁寧に一か所ずつ行います。発泡ウレタンは、次第に膨らんでいくので、はみ出した部分は、あとからカットします。
▼小屋裏スペースから、屋根を見上げてみました。母屋や垂木が整然と並ぶこの光景、まさに圧巻です…。
▼午後0時10分ごろ、昼食会の時間が近づいてきました。作業開始から約4時間、建物の外観がほとんど見えてきました。。
▼1階では、昼食会の準備も万端。
▼昼食会の冒頭、施主ご一家を代表して、ご主人より心温まるお言葉を頂戴いたしました。
▼昼食会の後は現場のご説明と、仕様についての確認をさせていただきました。将来大工職人、そして設計士になりたいというお子さま達のため、田之上によるプチ現場講座も開かれていました。
▼そして、午後1時30分ごろ、作業再開です。
▼垂木の設置、固定が完了したら、上から外断熱材「キューワンボード」を敷き詰めていきます。こちの住宅は、屋根の傾斜(勾配)が急なので、断熱材が滑り落ちないように止め木をしてからの施工です。
▼大工職人が貼っているのは「気密テープ」です。キューワンボード同士だけでは、隙間がわずかに空いてしまいます。より断熱・気密性能を高めるためにテープでその隙間を塞いでいきます。
▼上から流れてきた雨水が下に流れていくように、横方向を貼ってから縦方向を貼っていきます。一か所ずつ丁寧に行っていきます。
▼余裕を持たせて施工したキューワンボードをまとめてカット。
▼次に「通気胴縁」の設置が行われます。通気層を確保する役割を持っている、重要な部材です。
▼キューワンボードからの照り返しに目を細めながら、垂木の固定を進めていきます。
▼いよいよ上棟作業も大詰め。本日最後の工程となる「野地板」の敷き詰めがはじまりました。
▼通気胴縁に釘を打ち込むのですが、板ですっぽりと覆ってしまうので場所を見失わないよう、基準となる印をつけていきます。
▼そして、午後4時半ごろ、ほとんどの野地板が設置されました。。
▼こちらは、この後専門の業者の職人さんによって行われる「ルーフィング」で使われる、防水シートです。
▼近くでは梅の花が綺麗に咲き始めていました。この度の上棟式、誠におめでとうございます。これから本格的に始まる家づくり。ぜひぜひ楽しまれてください。
