「春日市03」注文住宅現場リポート⑤【上棟式】
こんにちは。昨日5月26日(土)、福岡県春日市にて上棟式を執り行いました。昨日は、朝からあいにくの雨。少し前の天気予報では晴れでしたが、この時期の天気はすぐに変わってしまいますね。しかし、お昼前には晴れてきて、絶好の上棟日和に。それでは早速、上棟式の様子をリポートさせていただきます。▼午前7時10分ごろ、前日までに運び入れた全ての部材にブルーシートが掛けられ、家の中が泥で汚れないように、ぬかるんだ地面にはブルーシートを敷いて対策をしています。あとは施主ご一家の到着を待つばかりです。
▼午前7時45分ごろ、上棟式には欠かせないラフタークレーンが到着。本日、上棟をさせていただく住宅は、奥行きのある造りとなっていますので、ブーム(通称:孫の手)と呼ばれる、クレーンの先をさらに伸ばす装置を取り付けます。
▼午前8時ごろ、ついに施主ご一家が到着されました。早速、現場監督の小屋町が、棟梁の西大工を紹介します。
▼続いて、建物の四方をお清めして回ります。まずは棟梁の西大工がお塩を置きます。
▼そして、ご長男のりく君にはお米を置いていただきました。
▼ご主人には、お神酒をかけていただきました。
▼四方のお清めが終わると、施主ご一家や大工職人全員で、家の無事完成と施主ご一家の益々のご繁栄を祈念して乾杯です。
▼午前8時10分ごろ、上棟作業がスタートしました。まずは、2階の天井部分まで伸びる柱「通し柱」を立ててきます。
▼施主の皆様には、少し離れたところで見学していただきました。
▼流れるように次々と柱が立てられていきます。
▼柱を立て終わると、次は横架材です。家の外側は「胴差し」、家の内側は「梁」になります。小さく奥に見えるのがクレーン車です。あのクレーンから梁を吊るして設置しているところです。
▼先ほどはクレーンから梁を吊り下げ設置していましたが、同時に人力でも作業します。職人が手に持っているのは「八戒棒」と呼ばれる道具。これで梁を一気に持ち上げます。屈強な大工職人による見事な連係プレーです。
▼梁の設置が完了しました。続いては、梁と柱などを専用の金物で固定していきます。手際よく金物が置かれていきます。
▼そのころ、1階では柱に「下げ振り棒」を取り付けて、建て入れ直しの作業が始まりました。振り子が真下を指していたら柱が垂直になったことを示します。ミリ単位での調整が必要となり、少しでもズレていると「屋起こし器」で修正していきます。家が傾かないようにするための重要な工程です。
▼バッチリ真下を指しています。
▼全ての柱が垂直になると、金物についてあるナットを全て電動インパクトで締めていきます。
▼2階の床板が運び込まれました。
▼約15分で、あっという間に敷き終わりました。早いですが、正確に設置されています。
▼続いて、2階の柱や梁をクレーンで吊り上げ運び入れます。ここでは、クレーンの運転席から部材を仮置きするポイントが見えないので、現場監督の小屋町が無線機を使って誘導します。
▼誘導が終わると、そのまま各所をチェックして回ります。
▼午前10時20分ごろ、2階の柱を立て終わりました。ちょうどキリがいいので午前の休憩時間に入ります。
▼いつも真剣な表情の大工職人ですが、休憩しているときは笑顔がはじけます。
▼作業が再開されると、2階の梁の取り付けも終わり、1階では屋根の施工が始まっていました。こちらの住宅は、敷地がとても広いので、1階にゆとりを持たせた贅沢な造りとなっています。今から完成が楽しみです。
▼2階天井の横架材の取り付けが終わると、1階と同様に建て入れ直しをおこないます。床に這いつくばって、しっかりチェック。
▼建て入れ直しが終わると、2階屋根の施工が始まりました。まずは屋根を支える柱、「小屋束」を立てていきます。
▼午前11時30分ごろ、ついに「棟木」の取り付けが始まりました。この棟木が付くと、「上棟」を迎えます。
▼無事に上棟を迎えましたが、実はまだまだ中盤です。続いては、屋根の部材がズレていないか目を凝らしてしっかりチェックしていきます。
▼正午すぎ、1階の大きな屋根、そして2階の屋根まで「垂木」の設置が終わりました。垂木が付くと、家の形がハッキリ見えてきますね。そして、ついに待ちにまった昼食会のお時間です。このころには、雲もほぼなくなり、綺麗な青空が広がってきました。建物の木の色、建物の奥にある竹の色、そして空の色のコントラストがとても綺麗です。
▼午後0時20分、昼食会が始まりました。ここでは、お客様を担当する住宅コンシェルジュの池田が司会を担当し、棟梁を改めてご紹介。続いて、ご主人より心温まるお言葉を頂戴しました。この後、全員で乾杯し、終始和やかな雰囲気で昼食会がおこなわれました。
▼昼食会が終わると、恒例の現場見学のお時間です。お子様にもヘルメットを被っていただき、いざ2階へ~。ヘルメットがとっても可愛く似合っていました。
▼現場見学では、現場監督の小屋町と設計の朴がメインとなって、お客様にご説明をさせていただきました。
▼その頃、子供達はというと…仲よくハイチーズ。
▼そして、兄弟3人で2階のベランダに腰かけて、2階からの景色を楽しんでいました。
▼楽しかった昼食会も終わり、午後2時ごろ作業再開です。午前中に取り付けた垂木の先端に「鼻隠し」と呼ばれる部材を取り付けていきます。
▼棟梁の西大工は、「耐力面材」を丸ノコを使って次々にカットしていきます。
▼そして、パズルのように壁に取り付け。耐力面材の施工は、一般的な住宅と大きく違うポイントで、福岡工務店独自の仕様です。この耐力面材を取り付けることで、地震の揺れにも強くなり、かつ木材の収縮によって生じる、断熱材と木材の隙間を減らすことができます。耐力面材は、1枚がとても重く、加工と施工に手間がかかりますが、このひと手間をとても大切にしています。
▼屋根に戻ると、外断熱材「キューワンボード」の施工が始まっていました。こちらの断熱材は、通常の外断熱材と違い太陽の熱を遮る遮熱対策として、特殊加工されたアルミ素材で覆われています。施工中は強烈な照り返しにあう為、非常に暑く、さらに眩しいのでサングラスが欠かせません。
▼人海戦術でキューワンボードを屋根全面に敷き詰めていきます。
▼キューワンボードとキューワンボードの繋ぎ目は、専用の「気密テープ」でしっかりと塞ぎます。この作業もとても重要で、少しでも貼るのがズレると建物の気密性が悪くなります。また、貼り方も重要で、横方向から貼って、縦方向を貼ります。これは、万が一通気層に雨水が浸入しても、水が綺麗に流れていくようにするためです。同じキューワンボードを使用している建築会社もありますので、比較する時は、ぜひ貼り方まで注目してみてください。
▼続いて通気層を確保するための「通気胴縁」の設置です。専用ビス「パネリード」でしっかり固定します。
▼大工職人による本日の作業は、いよいよ最後です。屋根の下地板となる「野地板」の設置です。この後は、防水工事を専門とするルーフィング業者の職人によって、何重にも防水シートが施工されます。
▼こちらが防水シート。アスファルトの素材でできていて、ルーフィングと呼ばます。
この度の上棟式、誠におめでとうございます。引き続き、素敵で楽しい家づくりをお楽しみください。
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