「筑紫野市08」注文住宅現場リポート④【上棟式】
こんにちは。リポート担当の有村です。10月10日(土)曇り。本日は筑紫野市にて上棟式を執り行いました。台風の影響が心配でしたが、この上棟式のためかと思うほど大きく逸れてくれ、無事上棟式を収めることができました。それでは早速リポートしていきましょう。▼朝7時ごろ、大工職人や現場監督が集結し、上棟の準備をしていました。
▼この現場の棟梁、泊 好樹大工です。父の泊豊大工と共に福岡工務店を長年支えてきた大工職人です。お客様のために何ができるかを常に考え家づくりと向き合っています。最近は弟子を育てる親方としても奮闘している凄腕大工職人です。
▼お施主様ご一家が到着され、担当現場監督の古藤が棟梁の泊大工をご紹介させていただきました。
▼挨拶が終わり、建物の四方をお塩、お米、お神酒で清める「四方固め」が行われました。
▼四方のお清めが終わり、現場監督の古藤からひと言ご挨拶させていただき、工事安全とお施主様ご一家の益々のご繁栄を祈念し乾杯です。
▼いよいよ上棟作業スタートです。大工職人一斉に動き出し、部材を取り付けやすいように並べていきながら、柱を立てていきます。
▼柱があっという間に立て終わり、続いて梁や胴差といった横架材の取り付けが始まります。「かけや」と呼ばれる木槌で打ち込んでいきます。重たい横架材はクレーンに声や身振りで支持を出し、釣り上げ取り付けていきます。
▼古藤が化粧柱に傷がつかないように養生を施していました。
▼横架材の取り付けが完了すると、下では「建て入れ直し」が行われていました。柱に「下げ振り棒」と呼ばれる振り子がついた器具を巻き付け、垂直になっているかミリ単位で確認していきます。少しでもずれている場合は「屋起こし器」で調整していきます。
▼建て入れ直しが完了し、柱が垂直になったため、2階の合板を敷いていきます。合板が敷き終わると次に使う部材をクレーンで釣り上げていきます。
▼合板が敷き終わり、1階同様に2階部分の柱や横架材を取り付けていきます。2階になるとどんどん高くなっていくのですが、大工職人は何も気にせずひょいひょいと移動していきます。恐るべし。
▼この斜めに取り付けられているのが、「火打ち」と呼ばれる部材です。地震や台風で発生する水平方向への変形を防ぐ部材となっています。
▼2階の柱や横架材の取り付けが完了し、屋根部分の施工に入ります。部材をクレーンで上げ、まずは屋根部分の柱となる小屋束を取り付けていきます。
▼小屋束に母屋と呼ばれる横架材を渡していきます。一番高いところの母屋を「棟木」といい、棟木が取り付けられた時点で「上棟」となります。
▼小屋束と母屋をかすがいと呼ばれる金物で1本1本固定していきます。
▼その頃2階部分では、棟梁泊大工が間柱の施工を行っていました。屋根部分と役割分担を行い、段取りよく作業を進めていきます。
▼かすがいの施工が完了し、母屋や柱がまっすぐになるように水平器や職人の目で確認していきます。
▼続いて垂木の取り付けが行われます。垂木は専用のビス、タルキックで固定されていきます。
▼垂木の取り付けと並行して、古藤がウレタンを充填していました。細かいところではありますが、高性能住宅を実現するための重要な工程の一つとなっています。
▼垂木の取り付けが完了し、続いて外断熱材キューワンボード貼りが行われます。表面にアルミシートが貼られており、これが高断熱の秘訣です。
▼屋根の形状に合わせて丸鋸でカットしていきます。
▼ボードが貼られ、次に専用の気密テープで隙間を埋めていきます。貼り方にもこだわりがあり、横→縦の順で貼ることで、水が入りにくくなります。
▼ここでお昼休憩となりました。棟梁の紹介、お施主様からの一言をいただき乾杯させていただきました。昼食後に、担当設計の朴を中心に現場案内が行われました。図面で分かりにくい部分も実際に見ていくことで鮮明になっていきます。
▼お昼休憩が終わり、通気胴縁の施工から作業再開です。通気胴縁は通気層を確保するために取り付けられ、パネリードと呼ばれる専用のビスで固定していきます。
▼通気胴縁の取り付けが完了し、大工職人最後の作業、野地板貼りが行われました。細かく採寸を行いカットしていき、ガンで固定していきます。
▼その後、屋根職人による防水のルーフィング加工が行われました。
▼今回の屋根はガルバリウム鋼板製となっているため、クレーンで釣り上げ施工の準備を行い、上棟式完了となりました。
▼1日でここまで仕上げる大工職人の連携、職人の技には毎回驚かされますね。この度の上棟式、誠におめでとうございます。これから本格的に始まる家づくり、ぜひ楽しまれてください!
▼本日の1枚
現場監督の古藤と高田大工の楽しそうに話す様子です。職人と監督の距離が近いのも福岡工務店のいいところかもしれませんね。