福岡で実家の建て替えをする場合の選択肢【古い実家の活用方法まで解説】
親が高齢になると多くの方が直面するのが「実家をどうするのか」という問題です。家を建てる・家を購入する年齢で最も多いのが30代ですので、親が70歳頃には実家の築年数はおおよそ30年から40年程度となります。
現代の長期優良住宅なら、耐用年数は90年以上あるので住宅自体の心配はいりませんが、長期優良住宅の制度は2008年に開始されているため、それ以前に建築された住宅で長く暮らしていくということに不安を感じるのではないでしょうか。
本記事では、親が高齢になると実家について考える機会が出てくるため、活用方法や二世帯住宅に建て替えの注意点までわかりやすく解説します。
親が亡くなった場合の実家の活用
親が亡くなって実家の活用を検討する際には、以下のような選択肢があります。
それぞれ順番に解説します。
身内が住む
実家が暮らせる状態にあり、家族や親族から住みたいという声があれば誰かが住むのも良いでしょう。構造がしっかりしていれば、リフォームをするなどで快適に暮らすことができるかもしれません。ただし、後々のトラブルを避けるために、身内でも契約書をしっかりと作っておくことをお勧めします。
売りに出す
家族や親族が誰も住まないのであれば、売却するのもひとつの方法です。住宅などの不動産は、保持しているだけでも固定資産税などが毎年かかります。誰も実家に住んだり建て替えたりという予定がなければ、早めに売却してしまったほうがいいかもしれません。
人に貸す
実家の状態がよければ人に貸すこともできます。ただし、築年数が数十年経過した住宅の場合、リフォームが必要になる場合もあるでしょう。賃料が得られるのは魅力的ではありますが、固定資産税、修繕費、リフォーム費用など、将来に渡り必要になる支出までしっかり試算して検討しましょう。
建て替える
実家が魅力的な立地にある、思い入れのある土地などであれば、建て替えるというのも選択肢のひとつです。注意点は、実家が建っているからといって必ず建て替えが可能とは限らない点です。建て替えを検討する場合は、信頼できる建築会社に相談してください。
そのままにしておく
家族や親族が近く暮らす、建て替えをするなどの見込みがあれば、そのままにしておくという選択もできます。ただし、空き家は住宅の劣化、害虫や害獣などが発生し、近隣への迷惑になることも考えられるため、定期的なメンテナンスが必要です。また、税金や保険などの支払いもあります。
親が健在の間に実家を建て替える
親が健在の間に建て替えをおこなうこともあるでしょう。主に以下のケースが考えられます。
それぞれ順番に解説します。
親世帯だけのコンパクトな平屋
ワンフロアで生活が完結する平屋は、バリアフリーにしやすく高齢者が暮らしやすい住宅です。親世帯だけが暮らすのであれば必要な敷地も小さく、コンパクトでコストを抑えた住宅が実現できます。さらに、最新の住宅に建て替えることで、健康面や防犯面にメリットがあります。
二世帯住宅にして親世帯と同居
二世帯住宅を検討する過程には、親世帯と子世帯それぞれに想いがあります。
親世帯の想い
●身体の衰えが心配
●孫にもっと会いたい
●共働き夫婦の力になりたい
子世帯の想い
●高齢な親が心配
●住宅の建築資金が不安
●家事や育児を手伝って欲しい
異なる想いを補完できる
●同じ家で暮らすので安心感がある
●建て替えなら土地代はかからない
●子どもの面倒を見てもらえる
二世帯住宅に建て替える注意点
二世帯住宅のメリットをお伝えしましたが、二世帯住宅に建て替える際には注意点もあります。
それぞれ順番に解説します。
兄弟や姉妹と相続について話しておく
実家を二世帯住宅に建て替えるということは、親世帯が亡くなった後も子世帯はその家で暮らす可能性が高いです。二世帯住宅を遺産分割するのは難しいので、子世帯に兄弟や姉妹などがいる場合には、相続についてもしっかりと話し合いをしておくのが良いでしょう。
各世帯の生活スタイルに配慮する
二世帯住宅には、完全分離型・完全同居型・一部共有型の三種類あります。完全同居型や一部共有型では、生活スタイルの違う世帯が頻繁に顔を合わせて生活することになります。そのため、起床・就寝の時間の違いや共有スペースの使い方などに配慮が必要です。
完全分離型であれば、それらの問題は起こりにくいですが、住宅設備をそれぞれ設けることになるため建築費は高くなってしまうでしょう。このように、二世帯住宅には良い点も悪い点もあるため、それらを理解した上でしっかりと話し合い、納得の上で建築することが大切です。
まとめ
本記事では、親が高齢になると実家について考える機会が出てくるため、活用方法や二世帯住宅に建て替えの注意点までわかりやすく解説しました。
今回、ご紹介させていただいた内容は一般的なものであり、実際に建て替えをおこなう際には、ご家族の状況を踏まえて最適な方法を検討する必要があります。
実家の活用方法やマイホームについてお悩みの方は、グループ会社に不動産会社があるという強みを活かして、お客様に最適なご提案をさせていただきますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
