上棟式の意味や流れ、当日の服装や準備物【着工の後におこなわれる祭事】
家づくりの工事の過程において、上棟式(棟上げ)は、施主様もご参加されることが多く、1日で骨組みが仕上がっていく様は圧巻で、イベントとしても楽しくご参加できると思います。
本記事では、上棟式の意味や福岡工務店の流れ(さらに短編動画もあります)、当日の服装や準備するものなども併せてわかりやすく解説します。
上棟式とは
上棟式(棟上げ式)とは、基礎の状態から柱や屋根を組み上げ、屋根の一番高い位置に「棟木(むなぎ)」を取り付ける一連の作業が終わり、施主様と工事関係者が一緒にお祝いする式のことをと言います。
そして、大工職人の持てる力を結集した仕事振りに、傍で見ている人は誰もが驚き、高揚感を抑えられません。大勢の大工職人が力を合わせ家が建ち上がっていく様はまさに圧巻です。上棟式とはそんな1日です。
上棟式は家づくりの重要な節目です。施主様にはぜひご参加いただき、大切な我が家ができていく様子をご覧いただきながら、大工職人との大切な交流の場にしていただけたら幸いです。
上棟式の主流は略式
以前は、神主さんをお呼びし、儀式としての「上棟式」をおこなうこともありましたが、最近は、神主さんの代わりにハウスメーカーや工務店のスタッフがおこなう、略式上棟式が一般的となっています。
福岡工務店でも、略式上棟式をメインにおこなっておりますが、ご要望があれば、神主さんをお呼びして執りおこなうことも可能です。ご希望のお客様は、担当スタッフまでご相談ください。※初穂料のご用意をお願いします。
上棟式で準備するもの
上棟式の服装
建築現場なので、どうしても木くずなどで汚れてしまう可能性があります。汚れてもいい動きやすいカジュアルな恰好で来られることをおすすめします。
上棟式の流れ
①棟梁と施主様の顔合わせ(8時頃)
上棟の日は大工さんが8~10人ほど集まります。集合時間はかなり早く棟梁を中心に作業の打ち合わせをおこないます。作業が始まるのは8時頃です。
②四方固め
地鎮祭と同様「四方固め」をおこないます。棟梁が塩、施主様がお米、お神酒で四隅を清めていきます。
③お神酒で乾杯
現場監督の発声によりスタッフ全員で乾杯し、工事の安全を祈ります。
④1階部分施工
最初の柱が建ってから1階の柱や梁が取り付けられるまでは恐ろしく早く、スピード感も見る者を驚かせます。普段は別々に仕事をしている大工さんなのに、ほとんど無言のまま作業は進行します。これぞプロの職人の阿吽の呼吸です。
⑤2階部分施工(2階建ての場合)
1階部分と同じように柱や梁を取り付けていきます。1階部分より高い位置での作業となりますが、大工さんたちは梁の上をすいすい歩いて作業していきます。
⑥屋根施工、気密処理
お昼前には屋根の施工が始まります。屋根の柱となる「小屋束(こやづか)」屋根の横架材「母屋(もや)」を取り付けていきます。お昼頃に屋根の一番高い位置に「棟木(むなぎ)」が取り付けられ、上棟となります。
⑦昼食会、現場ご案内
お清めの後、施主様は退席することが多いですが、正午頃になると上棟式のために再び建築現場に来られます。大工さんをはじめ作業関係者を施主様がねぎらう食事会が始まります。
⑧外断熱材
屋根全面に外断熱材のキューワンボードの取り付けがおこなわれます。気密テープを貼っていき隙間がないようにしていきます。
⑨野地板張り、完了(17時頃)
屋根に野地板と呼ばれる合板を張ることによって、上棟式での大工さんの作業は完了となります。作業が終わるのは17時頃です。
以上、上棟式の流れをご説明いたしました。
上棟式を動画で見る
1日がかりの上棟式をわかりやすく解説し、短くまとめた動画を制作しましたので、ぜひご覧ください。
まとめ
本記事では、上棟式の意味や福岡工務店の流れ(さらに短編動画もあります)、当日の服装や準備するものなども併せてわかりやすく解説しました。
上棟式は、家の骨組みまで一気に終わらせる日というだけでなく、施主様と家を担当する大工職人との親睦の意味合いもありますので、「四方固め・乾杯」と「昼食会」へのご参加をお願いしております。
一生に一度の家づくりですので、ご不明な点やご不安な点がたくさんあると思いますが、福岡工務店のスタッフが丁寧にご説明しますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。