住宅の気密性能を示すC値

住宅の気密性能を示すC値

C値は住宅の気密性能を示す数値でゼロに近いほど気密性能が高いことを意味します。高気密住宅は断熱性能と換気性能の向上と、防音効果や結露対策にもなります。

一般的にC値「1.0」を高気密住宅と呼びますが、福岡工務店の直近2年間の平均C値「0.08」は、隙間の総量のサイズが切手1枚分程度しかなく、全国でもトップクラスの気密性能です。

 

 

 

C値とは

住宅の気密性能を示すC値

C値とは、家全体の隙間の総量を数値で表現したものです。C値はゼロに近いほど隙間の総量が少ないことを示すため、C値が低い=気密性能が高いということになります。

また、気密性能を高めるためには細部まで丁寧に施工しなければ実現できないため、家づくりにおいて最も判断が難しい施工精度を測れる唯一の指標でもあります。

 

 

C値の基準・目安・理想

住宅の気密性能を示すC値

気密性能が高いほど断熱効果は上がり、計画的に換気がおこなえるようになります。そこで、C値の基準・目安・理想についてご紹介します。

 

一般的な住宅のC値

※隙間の大きさを床面積100㎡(約30坪)で比較した場合

C値
一般的な家10㎠/㎡A3用紙
省エネ基準の家
(全国)
5㎠/㎡B5用紙
省エネ基準の家
(北海道・東北)
2㎠/㎡はがき用紙

気密性能に配慮していない一般的な住宅の場合、C値は「10㎠/㎡」程度で家の壁にA3用紙1枚分の穴が空いているのと同じです。

また、平成14年まで国が基準に制定していた気密性能に配慮した住宅の場合でも、C値は「2㎠/㎡」程度で家の壁にはがき用紙1枚分の穴が空いてるのと同じです。

 

福岡工務店の住宅のC値

住宅の気密性能を示すC値

住宅の気密性能を示すC値

福岡工務店の直近2年間の住宅の平均C値は「0.08㎠/㎡」で全国トップクラスです。家全体の隙間の総量が切手1枚ほどしかありません。

 

C値の計算方法

住宅の気密性能を示すC値

C値は、上記の計算方法で算出します。延床面積1㎡あたりどのくらい隙間があるかを「㎠/㎡」という単位で表し、数値が小さいほど気密性能は高くなります。

 

C値の理想は?

以前、国が定めていた高気密住宅の基準は「5㎠/㎡以下」でした。現在、国が定めている高気密住宅の基準はありませんが、一般的に「1㎠/㎡以下」を指しますので最低限の目安にできるでしょう。

しかし、断熱性能や換気性能を考慮すると、C値の理想はできるだけゼロに近い数値ということになります。

 

 

C値を向上させる方法

住宅の気密性能を示すC値

福岡工務店では、C値を測定する気密検査を全棟実施しています。また、徹底した施工管理をおこなっており、各工程で気密性能や断熱性能を上げる施工をすることで、高気密高断熱の高性能住宅を完成させています。

 

C値を向上させる気密処理

C値を向上させるには、各工程でしかできない箇所、隙間ができやすい箇所に気密処理を施し、細部まで点検をおこないながら隙間を埋めていく必要があります。

 

気密検査は第3者に依頼

C値を測定する気密検査では、数値の信憑性を担保するため、専門知識を有しており責任ある立場で評価してくれる第3者測定会社に依頼しております。

 

全棟お施主様が立ち合い

C値を測定する際は、気密性能の高さを体感していただくのと同時に、不正がおこなわれていないかの確認も兼ねて、全棟お施主様立ち合いで実施しております。

 

大工職人の表彰制度

高気密住宅は、現場の大工職人に「いい家をつくる」という気持ちがないと絶対につくれません。もし少しでも手を抜けば必ずC値に表れてしまいます。そのため、気密に関する大工職人の表彰制度を設けており年1回表彰しております。

 

 

高気密住宅のメリット

住宅の気密性能を示すC値

高気密住宅に暮らすことで得られるメリットをご紹介します。

 

断熱性能を発揮でき光熱費が安くなる

住宅の気密性能を示すC値

気密性が低い家は隙間の総量がA3用紙ほどあり、良い断熱材を使用しても断熱効果は半減します。断熱効果を100%発揮させるには、できるだけ外気の侵入を減らし密閉させることが重要です。高気密住宅は、理想の環境となり光熱費も安くなります。

 

計画換気で湿気や匂いがとどまらない

住宅の気密性能を示すC値

気密性が低い家は隙間から空気が出入りするため、空気の流れをコントロールすることができません。隙間がない高気密住宅の場合、空気の流れをコントロールできるため、計画通りに換気を実行することができ、家中の空気が2時間に1回入れ替わります。

 

 

汚染物質の侵入を防ぎ健康に暮らせる

住宅の気密性能を示すC値

気密性が低い家は窓を閉め切っていたとしても、隙間から花粉や黄砂やPM2.5などが侵入します。高気密住宅は隙間がないため、汚染物質の侵入を大幅に減らすだけでなく、給気口にフィルターを取り付けることで、綺麗な空気だけを室内に取り込めます。

 

 

騒音を遮断するため室内が静かになる

住宅の気密性能を示すC値

気密性が低い家はたくさんの隙間が存在しており、室外の騒音を遮れず室内に届いてしまいます。隙間がない高気密住宅の場合、室外から室内に届く騒音だけでなく、室内から室外へ漏れる音も遮ってくれるので、騒音に対するストレスが低減します。

 

結露やカビがなくなり家が長持ちする

住宅の気密性能を示すC値

気密性が低い家は屋根や壁の隙間から冷気が侵入し、室内と室内の温度差で壁内結露が発生します。結露が原因でカビやダニが繁殖すると、柱などの構造を腐食させるなどの悪影響を与えます。高気密住宅は、結露が発生しないため家が長持ちします。